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虹色玉手箱
¥1,800
わずか数ページの間に 現実から 少し浮いて 仄明るい光へ包まれてゆく 小さくもふくよかな光を湛える 色とりどりの宝石たちのような 24篇の物語が束ねられた 手のひらサイズの短編集です . . 新刊書籍 「虹色玉手箱」 著者 さんごのみやこ 装画 渡部恵梨子 組版 二月空 2021年1月発行 W110×H154mm(文庫本くらいの大きさ) 144ページ 挿し絵あり(カラー2枚、モノクロ1枚) (目次) 夕餉姫/明滅する夢/深海の人/ みなしごの夢/さかさまの夏/ 檻姫/妖稿たち/アラザン/ 部屋のなかは雨でいっぱい/ 赤い傘で待ち合わせ/かさ/ストーン/ 遠くの部屋/非常階段/魚/蝶々の地図/ タワー/ブランコ/しゃぼんの目/ 夜のまたたき/プール/ 日が沈むころに目をさまして/ サイレン/ラスト/あとがき
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わたしをつれてどこか遠くへ
¥1,300
「虹色玉手箱」の著者さんごのみやこさんのセカンド作品。 いちばん古いもので2017年、新しいもので2024年に書かれた うつくしい文章が束ねられた短編集です。 (目次) Prologue 夜のシネマ Floating in the clearest night くだもののにおいがする部屋 水星 Alone In Kyoto ティーカップの底 Breakfast In Cafeteria 木の枝、石ころ、道の終わり ビブリオテークの妖精 アイスクリームの天使 ティーパーティーへようこそ 誰かのケーキ 海辺のホテル . . 新刊書籍 「わたしをつれてどこか遠くへ」 著者 さんごのみやこ 写真 秋田京花 2025年1月19日発行 B6判、110ページ、フランス製本
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陶芸と暮らしの当事者として
¥800
作業場で粘土を触りながら今日の夕飯のことを考え、食器を洗いながら作品のことを考える──── 陶芸を拠点として「人とその周辺」をテーマに モノ / 空間 / 時間 を制作されている武内ももさんが、書籍を作られました。 陶芸と暮らしの当事者であること、そこからみえることについて、 詩、と呼ぶにはどこか無骨で 日記、と呼ぶには地べたから浮かんでいる 独特の言葉と 独特のスケッチから構成された小冊子です。 武内さんの陶芸作品を見た時に感じた 遠く を 紙越しにもまた感じました。 なんてすごい人なんだろう、と思います。 . . 実店舗では、個人的に所有している作品「遅すぎる朝」とともに並べております。 とてもいいです。ぜひご覧になってください、
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幸福論
¥1,980
SOLD OUT
今からだいたい100年前に書かれたのに、たった今すぐ側でほほえみ、まあ大丈夫よ、と肩をたたいてくれるような本。 一見分厚いですが、3〜4ページくらいの短い考察が93章。 各章の前にさらに短い一文、たとえば、 「怒りの発作も咳の発作もたいして変わらない」 「ほほえみほどすばやく快く効く薬は、どんな名医も持ち合わせていない」 「自分の手の届かないところまで考えない方がいい」 なんかが書いてあって、枕元に置いて、寝る前や起き抜けにぱらぱら開くのにちょうどいいなあと思います。 100年経っても、人間はあんまり変わらない。今生きる私もあなたも、たぶんあんまり違わない。 不幸は わたしだけ から生まれるのかもしれないな、とか、 幸福は 意志を持って生きることそのものなのかな、とか、 自分の中にある余分を手放したり、ことばになってなかったことを形にしたり、そんな手がかりたっぷりの一冊です。 . . 【新刊書籍】 「幸福論」 アラン著 村井章子訳 (日経BP社)
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街と山のあいだ
¥1,760
ここにいながら ここではない遠くのひかりを浴びる それは読書がおしえてくれたすばらしい体感のひとつ 街にいる 街にいて 山は光り、 山から辿られる記憶は光り、 そのひかりの粒を撚り込んだ糸のように 文章が 読むひとの前で からだのうちで ひかる。 それはたとえば めずらしい鳥の声 ゆれる花 葉先のしずく いつか一緒に歩いたひとの気配 湿った地面を踏む足の裏 からだをとおりぬける風 山に登ったことはなくても、きっと 山は ひかる。 エッセイというよりか、随筆というのがぴったりの 静かで力づよい文章が束ねられた 山のひかりが降りそそぐ一冊。 . . . 新刊書籍 「街と山のあいだ」 若菜晃子著 (アノニマ・スタジオ) 若菜 晃子 1968年兵庫県生まれ。学習院大学文学部国文学科卒業。編集者。『山と溪谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。著書に「東京甘味食堂」など。
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コジコジにきいてみた。
¥1,100
みんなのモヤモヤにコジコジが答える ただただそれだけの 最高の一冊です。 . . . 【新刊書籍】 「コジコジにきいてみた。」 文・絵 さくらももこ (ブルーシープ)
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美しいってなんだろう?
¥1,980
谷川俊太郎「真と善はしばしば争いを生むが、美は敵を作らない」 一青窈「この本は私をすっかり優しい気持ちにしてくれました」 若松英輔「稀有な本に出会った。存在の秘義を伝える1冊だ」 中江有里「本のつくりがとても凝っている」 佐々木美佳「読む人それぞれの人生が心に浮かぶ、鏡のような文章。涙が溢れる。」 美しいってなんだろう? ――ある日、8歳の娘から投げかけられたなにげない質問に、手紙を届けるように文章を書きはじめた。 600冊以上の本をデザインしてきた装丁家・矢萩多聞。 小学生の娘と交わした、世界のひみつを探る13の対話。 ◆帯の推薦文 「この本には学校にはない、 インドの匂いがある。 生きる知恵を学べる楽しい父娘合作の本。 真と善はしばしば争いを生むが、 美は敵を作らない」 谷川俊太郎 「この地球上に鳴っているしあわせな音に 耳をすまし、腰を下ろし、命を噛み締める。その音を共有してくれるこの本は 私をすっかり優しい気持ちにしてくれました」 一青窈
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歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術
¥2,915
「自分の人生を、主導権をもって歩き続けるとはどんなことか?」北欧における"世界文学の道先案内人"が「歩くこと」の本質に迫る。 (Amazon紹介文より引用)
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ポエトリー・ドッグス
¥1,760
「このバーでは、詩を、お出ししているのです」 今夜も、いぬのマスターのおまかせで。詩人・斉藤倫がおくる、詩といまを生きる本。 『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』につづく、31篇の詩をめぐるストーリー。 「詩っていうのは、おもい出させようと、してくれてるのかもね。このじぶんだけが、じぶんじゃなかったかもしれないことを。このせかいだけが、せかいじゃなかったかもしれないことを」 T・S・エリオット 吉岡 実 ガートルード・スタイン アメリカ・インディアンの口承詩 萩原朔太郎 ボードレール 杉本真維子 宮沢賢治 石原吉郎 ウォレス・スティーヴンズ 石牟礼道子 アルチュール・ランボー ……ほか全31篇の詩をめぐる物語
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途上の旅
¥1,760
SOLD OUT
海面へ降り注ぐ雨 草ぐさがそよぐ陽だまり 風の吹き渡る音 旅の記憶を繋ぎ集めた随筆集「旅の断片」 につづく本作は、自然にゆかりある旅の記憶の集合体。 遠く離れた 見知らぬはずの自然のなかで、深く、大きく呼吸をするように読める一冊です。 若菜さんの書かれる文章は、静かなのに、力強い。目に見えるところに置いて、ときおり手のひらで愛でるきれいな石みたいな言葉がそこかしこにあらわれます。 ゆっくりと時間をかけて、言葉の光を拾い集めるように読み進めていただきたい一冊です。 【新刊書籍】 「途上の旅」 若菜晃子著 (アノニマ・スタジオ)
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紺青のわかれ
¥1,078
凝血色に爛れてこびりついてゐた花が、ころりと落ちたのが一週間前だった。 湿つた花粉が薬のやうにテーブルにこぼれて、そのままかわききつてゐる。 その一週間前に父が失踪した。 (本文「蘭」より) まずは、目で、文字の美しさを堪能してほしい。次に、読みがなを参考にしながら音読し、言葉の響きを堪能してほしい。「塚本語」あるいは「塚本詞」には形而上学的な香りがあり、宇宙とつながる音楽があり、冷静な熱気がある。 (解説より) 人間の性による破滅の数々でありながら耽美に仕立てあげられている物語、 一つ一つの文と旧仮名遣いには世界観にどっぷりと溺れる感覚に陥ります。 短編集と侮るなかれ、重厚なミステリーとしても堪能できる一冊となっております。 . . . 新刊書籍 「紺青のわかれ」 塚本邦雄著 (河出文庫)
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怠惰の美徳
¥990
SOLD OUT
三十二歳になったというのにまだこんなことをしている二畳の部屋に寝起きして小説を書くなどと力んでいるがろくな文章も書けないくせに年若い新進作家の悪口ばかり云っている ── 雑巾にでもなって 生れてくればよかったのに人間に生れて来たばかりに三十二歳となったと言うのにおれはまだこんなことをしている ( Ⅰ 三十二歳より) 冬になってなんだか無気力になってしまう方もいらっしゃるではないでしょうか。できればたくさん寝たい、あわよくば冬眠をしたい、そういった方には共感できると思います。 この本は梅崎春生が「どうも私は怠け者です。」と言わんばかりに約300頁に渡って自身のことを書き連ねた短編集となっています。 輝かしく豪華という言葉には全く無縁の、地味で暗澹とした文ではあるものの、情報消費が早く良くも悪くも派手が目立つ社会で過ごす私たちにとってはどこか親近感を覚えるのではないでしょうか。 どうして働かずに生きる事がこんなにも非難れるのか、でもこんな事を声に出して言うのはなんか嫌だ、もはやそういうことを考えないものに生まれ変わりたい。 そのような気持ちを代弁するような一冊です。 . . . 新刊書籍 「怠惰の美徳」 梅崎春生著 荻原魚雷編 (中央公論新社)
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つづくで起こったこと
¥3,300
つづくで起こったこと 「ミナペルホネン/皆川明 つづく」展93日間の記録 東京都現代美術館で開催された「ミナペルホネン/皆川明 つづく」展の会期中に行われた公式イベントを収録したドキュメントブック。皆川明がクリエイターやアーティスト12名と語り合ったクロストークなどを掲載する。 出版社: 青幻舎 サイズ:22cm/415p ISBN:978-4-86152-802-6 皆川明 / 田根剛 / 木田隆子 / 藤田貴大 / 在本彌生 / 中村好文 / 糸井重里 / 大竹伸朗 / 遠山正道 / 菊地敦己 / 葛西薫 / 中原慎一郎 / 岡本仁 / 他
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惑星
¥1,980
惑星 片山 令子 (著) たとえば、すっかり忘れた頃、もたらされる誠実な返信。わたしは、そんな何気ない出来事こそ、人生の結晶だと思っている…。2018年に逝去した詩人・片山令子のエッセイ集。詩、写真・略歴も収録。 出版社: 港の人 サイズ:20cm/221p ISBN:978-4-89629-369-2 片山 令子 1949〜2018年。詩人。物語の執筆や絵本の翻訳も手がけた。著書に「たのしいふゆごもり」「ゆきのひのアイスクリーム」「夏のかんむり」など。
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親子の手帖
¥1,540
どれだけ年を重ねて 大人になっても かつて子どもだったことのある人は つまりみんな 子どものじぶんをその内側にふくんでいる。 親という生きものもまた おんなじように かつて子どもだった人生から切り分けられて親になった わけではなくて、 その内側に 子どもであった人生をふくんだまま 親を生きている。 だから 忘れているだけで きっと思い出せる。 子どもはいつも理不尽なめにあうってことを。 強いられたり、突き放されたり、自分自身でいることを取り上げられるってことを。 かつて子どもの自分が味わった窮屈さや不自由を。 いちばんほしかったのは ただそこにいてくれてうれしい というまなざしだったことを。 そして今 目の前の子どもに それをしてあげられるいちばんちかしい人間が 自分だってことを。 . . . 親も 子どもも かつて子どもだった人びとも 読むことでほどかれる 親子という関係を見直す一冊。 ただそこにいてくれてうれしい そのまなざしがそそがれあう日々の手立てに。 「親子の手帖」 鳥羽和久著 (鳥影社)
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本と体
¥1,980
SOLD OUT
本と体 高山 なおみ(著) 「ゼロになるからだ」「わたしのおいわいのとき」「うさぎのまんが」…。食とことばの料理家・高山なおみが綴った、26冊の感想文を収録。画家・中野真典らとの対談も掲載する。『読売新聞』連載をもとに、加筆して単行本化。 料理家、文筆家として活躍する高山なおみさんは自他ともに認める読書家です。2016年~2017年に掲載された読売新聞の本の連載を中心にした26冊の感想文と、「ことば」をめぐる対談3本を収録した、「本」と「ことば」をじっくりと深めて感じる一冊です。 出版社: KTC中央出版 サイズ:20cm/309p ISBN:978-4-87758-809-0 高山 なおみ 1958年静岡県生まれ。料理家、文筆家。著書に「野菜だより」「おかずとご飯の本」「今日のおかず」など。
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新月の子どもたち
¥1,870
SOLD OUT
斉藤倫、待望の長篇書き下ろし。 きみは、だれかの夢。きみは、だれかの未来。 小学5年生の令は、ある日、トロイガルトという国の死刑囚レインとなった夢をみます。死ぬことを当たり前のように受け入れているその世界で、「わたしは、しなない」という少女シグに出会い、いつしか彼女をたすけたいと思うように・・・。 一方現実での令は、合唱コンクールがせまる中、声変わりをからかわれ、歌うことから、自分と向きあうことから、目を背けようとします。しかしクラスメイトにたすけられ、たどりついた自分の新しい声は、ずっとそばにあったレインの声でした。その声に共鳴するかのように、夢と現実が重なりあい、やがて周りにいる人の記憶と世界の扉を開いていく――。 子どもたちが未来に光をみつける、希望を描いた物語。 (ブロンズ新社紹介文より引用)
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旅の断片
¥1,760
SOLD OUT
見知らぬ街 見知らぬ人びと 見知らぬ空 見知らぬ私 エッセイというよりか 随筆 というのがしっくりくる 染み込んだような静けさと芯のある力強さで書き留められた 旅の随筆集。 山の光を浴びるような一冊「街と山のあいだ」、最新作「旅の途上」と同様に ここにいながら、遠くにあるものを感じる、読書のすばらしい一面を きっと感じていただける一冊です。 . . . 【新刊書籍】 「旅の断片」 若菜晃子著 (アノニマ・スタジオ) 若菜 晃子 1968年兵庫県生まれ。編集者。学習院大学文学部国文学科卒業。山と溪谷社を経て独立。著書に「街と山のあいだ」「東京甘味食堂」「東京周辺ヒルトップ散歩」など。
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花のことば12ヶ月
¥1,760
SOLD OUT
幼い頃 育てた花 あの庭で 咲いてた花 はじめて 名前を知った花 季節のたびに 飾る花 あのひとが 好きな花 一輪、一輪が もっと 愛おしくなる。 12ヶ月のめぐりにあわせて紹介される 100近い花たち それぞれにまつわる 歴史や伝承、時には神話や和歌が織り交ぜられた「花のことば」が綴られています。 山、登山、自然、生物や植物などを愉しむ書籍を作られている出版社・山と溪谷社さんの書籍らしく、実用性とうつくしさをあわせ持った一冊。花えらびにも役立ちそうです。 . . . 【新刊書籍】 「花のことば12ヶ月」 川崎景介 監修 (山と渓谷社)
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幸せについて
¥1,100
SOLD OUT
そして私はいつか どこかから来て 不意にこの芝生の上に立っていた なすべきことはすべて 私の細胞が記憶していた だから私は人間の形をし 幸せについて語りさえしたのだ . . 70年近くを詩人として生きてきた谷川俊太郎さんが「幸せ」をテーマに書き下ろされた書籍です。 軽やかな装丁でありながら、人生の知恵とことばに満ちた一冊。 (カバーは3種類ありますが、中身は同じです。在庫があればお選びいただくこともできます。) . . . 【新刊書籍】 「幸せについて」 谷川俊太郎著 (ナナロク社)そして私はいつか どこかから来て 不意にこの芝生の上に立っていた なすべきことはすべて 私の細胞が記憶していた だから私は人間の形をし 幸せについて語りさえしたのだ . . 70年近くを詩人として生きてきた谷川俊太郎さんが「幸せ」をテーマに書き下ろされた書籍です。 軽やかな装丁でありながら、人生の知恵とことばに満ちた一冊。 カバーは3種類ありますが、中身は同じです。 在庫があればお選びいただくこともできます。備考欄にご記載ください。 . . . 【新刊書籍】 「幸せについて」 谷川俊太郎著 (ナナロク社)
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とりとめなく庭が
¥1,540
SOLD OUT
「からだとこころはいかに直結しているかに気付かされてはっとする。上を向いて歩いているとき、うつむいて歩いているとき。どちらが良いなんて決めつけることはせず、どちらにしても発見にあふれていて、こぼれおちたものを、日々、拾いあつめて詩や写真に変化させていく。瞬間を写真におさめるという行為は、風景でも記録でもなく、自らの感情だ。」 . . . その文章の中にさえ、詩の光がそそがれる 詩人・三角みづ紀さんのはじめてのエッセイ集。 前作の詩集「よいひかり」に続き、装画はさとうかなさん。本文の向こうに特色で浮かび上がる挿画もうつくしい一冊。 . . 【新刊書籍】 「とりとめなく庭が」 三角みづ紀著 (ナナロク社)
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沈黙のちから
¥1,430
SOLD OUT
私たちは喪失しかかっている。 言葉になりきらないものを 聞こうとする 見ようとする精神を。 大切なことの 言葉になりきらなさを感じる時間を。 沈黙の中でこそ感じられるものの存在を。 静かに耳を傾けるからだを。 静かに耳を傾けるこころを。 . . . あんまりにも軽くなりすぎた 言葉という存在。 その重力を とりもどす一冊。 . . 【新刊書籍】 「沈黙のちから」 若松英輔著 (亜紀書房)